1. 交通事故被害の状況
ご依頼主様(40代・男性)は、停車中に後ろから追突された交通事故に遭いました。
駐停車中の車両に対する追突事故については、原則として追突した側に100%過失が認められます。本件でも、事故状況からはご依頼主様に過失となる事情はなく、事故状況や過失割合などは問題にならない事案でした。
しかし、本件ではご依頼主様は交通事故の直後から首の痛みを感じておられました。
医師の診断によればむちうち症でしたが他覚症状がないため、保険会社と治療内容や示談金を巡ってもめることが予想される事案でした。
2. 弁護士相談の理由
ご依頼主様は多忙の中で交通事故の対応を行うことに煩わしさを感じておられました。
とくに交通事故の被害による首の痛みは約半年も続いており、その間に定期的に接骨院に通って治療のために時間を取られていました。
これに加えて保険会社と治療方針や示談交渉を行うことは、お仕事で忙しいご依頼主様にとって負担であるため弁護士に依頼することを決められたようです。
交通事故の被害にあってむちうちになる事案は相談内容として最も多いものです。むちうち症は他覚症状がないことも多く、治療の必要性や後遺障害等級の認定を巡って保険会社と見解が分かれることも少なくありません。
本件では、ご依頼主様は治療が一通り完了し、保険会社と示談交渉を開始する前に弁護士に法律相談・依頼をされました。本件では弁護士の依頼にあたっては電話でお話させていただき、スムーズに契約締結に至りました。
3. 交通事故示談の内容
3.-(1) 後遺障害等級14級の認定
本件では、ご依頼主様は治療中に交通事故に強い弁護士に相談する様々なメリットを知って弁護士に依頼されました。弁護士に依頼する大きなメリットの1つに後遺障害等級認定を有利に進められることがあります。
後遺障害等級の認定は非常に重要ですが、後遺障害等級の認定を受けるためには交通事故の被害者側が行う「被害者請求」と保険会社に任せる「事前認定」があります。
本件では、ご依頼主様は治療直後から弁護士に依頼されたため、後遺障害等級の認定は「被害者請求」の手続きを弁護士が行いました。この結果として、無事に後遺障害等級14級の認定を受けることができました。
3.-(2) 総額約400万円の示談金を獲得
弁護士の申請による後遺障害等級14級の認定結果を持って保険会社と交渉を行ったところ、慰謝料や逸失利益を合わせて合計約400万円の示談金を獲得することができました。
交通事故の被害にあってむちうち症になったとき、弁護士に依頼して後遺障害等級認定を勝ち取ることができれば大きなメリットとなります。
他覚症状のないむちうち症では、後遺障害等級がつかいないか又は後遺障害等級14級が問題となります。
後遺障害等級14級が認定されれば、後遺障害慰謝料110万円及び5%×5年程度の逸失利益(仮に年収500万円の場合は約108万円)が認められます。このように後遺障害等級が認定されるか否かは大変重要な意味を持ちます。
本件では後遺障害等級の認定を受けられたため保険会社との示談交渉もスムーズに行えた事案でした。
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4. まとめ
交通事故の被害にあってむちうち症になる事案は弁護士の相談例でも最も多いものとなります。むちうち症では3か月から半年程度の治療を経ても痛みが継続的に残る場合は後遺障害等級が問題となります。
後遺障害等級の認定を受けられるか否かは非常に重要です。保険会社に後遺障害等級の認定を任せるのではなく、治療が終了した段階で弁護士に相談することをおすすめします。
(参考)交通事故の無料相談